Grailsアプリケーションをhudson上でビルドするにはいくつか方法があります。
hudsonにGrailsプラグインがあるので、それを使用してビルドすることもできます。シェルでgrailsコマンドを呼び出すこともできます。
しかし、後々ビルド手順が複雑になったりしたときなどを考えると、やはりantのbuild.xmlにビルド手順をまとめて、hudson上からはbuild.xmlのデフォルトターゲットを呼び出すだけ、くらいにしておいたほうがいいかと。
いや、gantでもpomでもいいんですけどね。
まず、build.xmlを作成するところまで書いてみます。ポイントは、
では↓
1:build.xmlを生成というか、grailsが作ってくれます。
cd [grails-project]
grails integrate-with --ant
これで、Grailsプロジェクトの中にbuild.xml、ivy.xml、ivysettings.xmlができているはず。
(ちなみにこれらのファイルはgrails upgradeでなぜか更新されないので、grailsを更新したらこれらのファイルを削除してもういちどintegrate-withコマンドを実行)
antコマンドを試してみましょう。基本的にgrailsコマンドに対応したantターゲットができています。
必要な環境変数を設定して、実行
普通にやるとメモリ不足で落ちることが多いので、ヒープサイズも指定しておきます。
set GRAILS_HOME=C:\grails\grails-1.3.2
set ANT_OPTS=-Xmx1024m -XX:MaxPermSize=512m
ant compile
download-ivy:
...(略)...
[ivy:retrieve] ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
[ivy:retrieve] :: UNRESOLVED DEPENDENCIES ::
[ivy:retrieve] ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
[ivy:retrieve] :: org.jboss.netty#netty;3.1.5.GA: not found
[ivy:retrieve] ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
[ivy:retrieve]
[ivy:retrieve]
[ivy:retrieve] :: USE VERBOSE OR DEBUG MESSAGE LEVEL FOR MORE DETAILS
BUILD FAILED
D:\project\literalice\sandbox\grails-ant-build\build.xml:60: impossible to resolve dependencies:
resolve failed - see output for details
…失敗。あれ?
これですね。
http://jira.codehaus.org/browse/GRAILS-64101.3.4で直るらしい。でもまあたぶん、リポジトリ追加してやればいいんじゃないかな…
2:依存先リポジトリの追加先ほど生成したivysettings.xmlに、antビルドが使用しているリポジトリがリストされているので、ここにさっき足りない言われたライブラリのリポジトリを追加します。
で、もういちど
ant compile
...(略)...
compile:
[grailsTask] Resolving dependencies...
[grailsTask] Dependencies resolved in 738ms.
BUILD FAILED
D:\project\literalice\sandbox\grails-ant-build\build.xml:104: The following error occurred while executing this line:
D:\project\literalice\sandbox\grails-ant-build\build.xml:48: Unable to start Grails: java.lang.reflect.InvocationTargetException
うは失敗しかもイミフ
結論から言うと、
antのバージョンが1.8系だとダメみたい。
antのバージョンを1.7.1にしてもう一回!
ant compile
...(略)...
[grailsTask] [groovyc] Compiling 7 source files to D:\project\literalice\sandbox\grails-ant-build\target\classes
[grailsTask]
BUILD SUCCESSFUL
Total time: 5 seconds
OK。
3:依存先リポジトリの追加さて、私としては、ビルド手順は極力build.xmlに集めたいです。
なので、test、warなどのコマンドをターゲットを順に呼び出すターゲットを作成します。
私はbuild.xmlに直接追加しましたが、別のビルドファイルを作成して、そのファイルからbuild.xmlを呼び出すようにしてもいいかもしれません。
これでもいいですが、私の場合war作成時のビルド環境(dev,prod,test,etc...)を明示したかったので、以下のように修正しました。
あと、non-interactiveをコマンド引数に指定しないと、hudsonに持って行ったときにループっぽくなってビルドが進まなくなります。
まず、antのgrailsマクロにビルド環境の引数を追加します。
つぎにデフォルトターゲットに指定するビルド用ターゲット
これでbuild.xmlができました。あとはhudson上に持って行ってビルドするだけです。
ただし、このままだとgrailsがビルドやテストに使用するディレクトリ(普通は%HOME%/.grails以下)をhudsonジョブ間で共有します。
並行ビルドなど考えると、各ジョブ間の作業ディレクトリはなるべく分割しておきたいところです。
このへんは次回。